「半農半X」に挑戦しやすいまちづくりを小田原で

「半農半X」とは、本業の傍ら持続可能な農のある小さな暮らしをベースに楽しむ人たちのことを意味します。今回は、私がこれまで見てきた「半農半X」の事例を紹介します。

  1. 休日や夜間に農業を楽しむ「半農半X」  普段は別の仕事(自営業や会社員)として働きながら、空いた時間や休日や夜間に家族で農作業をしています。自宅の庭や畑で野菜や果物を育て、自分たちで食べたり、近所のマルシェや直売所で販売したりしています。小田原では無人の直売所があり、美味しいみかんやキウイ、根菜や葉物野菜が手に入ります。
  2. ミツバチの養蜂を楽しむ「半農半X 」 週末や休暇を利用して趣味の延長で養蜂をしている方もいます。庭に巣箱を用意して自宅周辺の花からミツバチが蜜を採取して蜂蜜を作り、それを地元の産直市場やオンラインショップで販売している人もいます。オフィスビルの立ち並ぶような都会でも養蜂を楽しむ人たちがいて、地元のお祭りで採取した蜂蜜を販売する方もいました。
  3. 地域の農家と共同で農作業を楽しむ「半農半X」 保育園や学校の先生が、地元の農家と一緒に農作業をしています。育てた野菜やお米を、保育園や小学校の給食に提供したり、子供たちを農場や田んぼに連れて行き、野菜や米の収穫体験を通じて、農業や食育について学んでもらっています。小田原市の曽我地域では稲作体験をしている小学校もあります。

「半農半X」の取り組みは、ただ食べるだけではなく、自分たちで育てた食べ物に触れることで、農業を身近に感じ、自然に感謝する機会になります。それによって、命の源となる食べ物の大切さを再認識することができますし、地域にとって以下のような効果が期待できます。

  1. 農業生産の増加  農業を本業とする農家が減少している中、「半農半X」が農業を支える役割を果たすことができます。それにより、農業生産が増加することが期待されますし、農業以外の職業で得た収入を、地域経済に還元することができます。また、彼らが農業によって生産した農産物を地域で消費することで、地域内での経済活動が促進されます。
  2. 農業技術の向上  「半農半X」は、別の職業で得た知識や技術を農業に応用することができます。たとえば、IT技術を持つ半農半Xが、農業においてセンサーやドローンなどの最新技術を活用することができます。
  3. 農村地域の活性化  「半農半X」の人が緩やかに地域社会に参加することで、地域社会が活性化することが期待されます。たとえば地元のお祭りや活動に参加したり、地域の農業協同組合などに参加することで、地域社会とのつながりが深まります。

以上のように、「半農半X」というライフスタイルの方が増えていくと、地域社会にとって新しい農業の担い手になり、新しい経済活動が生まれてくる可能性があります。「半農半X」に挑戦したい人たちを小田原に集めて、小田原の農業の新しい担い手となれるようなまちづくりを行っていきたいと考えています。

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